ネブライザー療法の再開について
新型コロナウイルス感染症対策として、2020年3月からネブライザー療法療法(お鼻の治療、モクモク療法)を休止していました。
しかしながら、日本耳鼻咽喉科学会が作成している「耳鼻咽喉科の処置・検査における新型コロナウイルス感染対応ガイド(5月15日追加)」に従いまして、ネブライザー療法を5月25日より再開することといたしました。
再開の根拠としては下記の通りです。
(1)鹿児島県は新型コロナウイルス感染ローリスク地域に分類されたこと
(2)耳鼻咽喉科のネブライザー療法は「新型コロナウイルスの感染リスクを高める処置」から除外されたこと
(3)治療スペースは仕切られており機器台数を減らして間隔をあけていること
(4)余剰エアロゾル除去用の排気ダクトを各ブースに設置していること
(5)充分な消毒対策を行っていること
特に余剰エアロゾル除去用の排気ダクトに関しては、エアロゾル感染のリスクをなくす目的に、2008年の新規開院時に設計段階から組み込んでいたシステムです。2010年の日本エアロゾル研究会シンポジウムでも発表した実績があり、普段からの感染対策が生かされたこととなります。
院内感染対策を徹底しながら、耳鼻咽喉科の治療に不可欠なネブライザー療法を再開することで、専門的治療の水準を元のレベルに戻していきます。
皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。