2014年末はインフルエンザ大流行
ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでは、12月27日(土)が2014年最後の診療日となりました。
この1週間は、年末ということに加えて、インフルエンザウィルスの大流行が重なり、当院外来は大変混雑してしまいました。。。診療予約システムも連日、最大予約可能人数をオーバーして受付終了するような状態でした。
インフルエンザウィルス、南薩地域においては12月中旬あたりから感染者が出現しており、特に12月22日からの1週間は急増していました。
以前から導入している、高感度ウィルス検出装置「IMMUNO AG1」(富士ドライケム社製)、今年もインフルエンザウィルス診療において重要な役割を果たしています。
当院ウェブサイト「医院紹介」-「院内の設備」でも紹介しておりますが、当院で導入したIMMUNO AG1は、写真現像技術の応用で検査試薬が約100倍に増幅されるため、高感度検査を実現しています。高感度化されたことで、従来の迅速診断キット法との比較試験では、検出感度が約16倍も向上したと報告されています。
さらに、熱発して6時間以内の感染初期における検査感度も飛躍的に改善しており、「まだ熱が出たばかりなので検査するには早すぎます」ということがなくなりました。
2013年の導入時、IMMUNO AG1と従来の迅速診断キットの両者を用いて、同一検体からのインフルエンザウィルス検出試験を比較したことがあります。その結果、発熱後6時間以内では迅速診断キットではインフルエンザウィルスの反応がでなかったのに対して、IMMUNO AG1では増感作用によりウィルスが検出された、というデータが複数得られました。
メーカーの出したデータと同様の結果であったことから、当院では熱発間もない患者さんでは積極的にIMMMUNO AG1を活用して、発症早期からの治療を目指しています。
インフルエンザウィルスに限らず、中耳炎、扁桃炎、副鼻腔炎、めまい、頭痛、腫瘍性病変等々、、、多種多様の疾患で、診療も連日午後9時頃までずれ込みました。お待たせした患者様にはこの場をお借りしてお詫び申し上げます。
待ち時間が長くなっているにもかかわらず、「先生もきばいやんせ(がんばって)!」と温かいお言葉をたくさん頂きました。お声掛け、本当に感謝しています。ありがとうございました。
また「予約システムのおかげで、待ち時間は自宅で過ごせたのでよかった」「待ち時間の間に外出して用を済ますことができた」などの御意見も頂き、診療予約システムのありがたさを改めて感じました。
12月27日も夜になってようやく診察が終わりました。。。玄関には門松が設置され、お正月を迎える準備も整いました。
お花屋さんが出張して作ってくださった手作りの門松、とっても美しいです。
この一年間、無事に過ごすことができましたことをスタッフ一同、心から感謝申し上げます。また来年も何卒よろしくお願い申し上げます。
。。。なお、2015年は1月1日(元日)の休日当番から診療開始となっております。。。正月早々、またまた全力投球で頑張ります!
コメントを残す