日本アロマセラピー学会認定医を取得しました!
ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでは、耳鼻咽喉科診療にかかわる臨床研究を幅広く展開しています。
その中の一つに「補完代替医療」があります。これは、現代医学(西洋医学)のみでは完治できない病気や症状などに対して、西洋医学とは異なるアプローチで寛解を目指す、という概念の医療です。東洋医学(漢方)がその代表的な医療ですが、最近では現代医療と補完代替医療を組み合わせた医療を「統合医療」と呼ぶようになり、世界的に普及の波が広がっています。
正直、勤務医の頃は全く興味のなかった分野です。しかし、開業医となって地域医療の最前線で日々の診療を行っていますと、「現在使用できる薬物療法だけでは症状をとることができない」、あるいは「所見や検査データは全て改善しているのに、症状だけがとれない」等という状況によく遭遇します。
何とかいい対処法はないものか、と考えていたところ、日本アロマセラピー学会の存在を知りました。学会主催の研究会に参加して「痛みに苦しむ癌の患者さんに、アロマセラピーを行うことで苦しみの緩和を目指す」という実地医療の報告を知り、アロマセラピーの治療効果を実際に伺うことができました。
以後数年間、学会総会や研究会に参加して勉強を重ね、本年3月に日本アロマセラピー学会認定試験を受けました。
その結果、無事に合格することができて、「日本アロマセラピー学会認定医」を取得いたしました!
合格者リストはこちら。
。。。久しぶりに試験を受けました。2年前の2011年1月に日本アレルギー学会認定試験を受けて以来、2年ぶりのことです。
Triple B「日本アレルギー学会専門医試験に合格」
試験は東京であったので終了後に羽田空港で一泊し、翌日朝6時半の始発便で鹿児島へ帰り、そのままクリニックへ向かって診療を行ったのが若干きつかったです。。。
これでようやく、「耳鼻咽喉科診療 + アロマセラピー」という統合医療のスタートラインに立ったことになります。具体的にアロマセラピーをどのように日常診療へ取り込んでいくかは、まだまだ熟考する必要があります。
アロマセラピーは自然の植物を原料とした医療ですが、様々な危険性も多く含まれています。たとえば「アロマオイルにたいするアレルギー反応の危険性」、あるいは「オレンジスイートのアロマオイルには光毒性があるため、トリートメント後に日光に当たると皮膚熱傷(やけど)をひきおこす」等、認定医として注意すべき点が多数あります。
しっかりとしたリスクマネージメントを構築したうえで、慎重な導入をはかる必要があります。今後ますますの勉強が必要ですが、理想の医療を目指して日々研鑽していくつもりです。
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