めまいの精密検査「ビデオヘッドインパルス検査(vHIT)」について(保険適用のご案内)
めまいの診断に重要な新しい精密検査「ビデオヘッドインパルス検査(vHIT)」が、2022年度の診療報酬改定により保険適用となりました。
平衡感覚の神経(前庭神経)を測定してめまいの原因を調べる検査です。
当院では既に2019年から使用中の医療機器です(この3年間は保険適用外だったため、vHIT検査料は保険請求せず無料で検査を行っていました)。
前庭神経炎(激しいめまいと吐き気、歩行時ふらつきが強いめまい)、メニエール病(繰り返すめまいと吐き気、片方の聴力低下)の診断に大きな力を発揮します。
同様の検査法としては、古くから「カロリック検査」という手法が有名です。耳の中に温水と冷水を注入して強制的にめまいを発動させ、左右で反応の違いを調べる検査です。前庭神経炎やメニエール病では一側の反応が低下するため診断に役立ちます。
しかし正常な患者さんに激しいめまいと吐き気を起こす検査であるため、患者さんへの負担が大きいという問題がありました。
vHITは耳に水を注入することなく、高速ビデオカメラを用いたゴーグルを装着させて眼球の動きを記録し、解析用PCで「前庭眼反射」という眼の動きを測定して数値化する装置です。
vHITにより三半規管の障害、前庭神経の障害を定量化して評価することが可能となり、前庭神経炎やメニエール病の診断、さらに良性発作性頭位めまい症(BPPV)や中枢性めまいなど他のめまい疾患を鑑別するためにも有効な検査です。
検査手技にコツが必要ですが、当院の臨床検査技師は学会認定技能講習会を修了しており、既に1,000例以上の検査実績があります。
当院院長は日本めまい平衡医学会認定めまい相談医です。めまいでお困りの方はどうぞご来院下さい。
(参考リンク)
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