医療従事者への新型コロナワクチン優先接種が行われている中、当院にも遂にワクチンが到着しました。

ワクチンの国内入荷が少ないため、南さつま市・南九州市・枕崎市の3市と南薩医師会との話し合いにより、県立薩南病院への分配を最優先して、余った分を各医療機関へ配布する事となっています。

当院ではまず1バイアル、5人分が届いたので、最初の接種は院長自ら行いました。

これがファイザー製の新型コロナウイルスワクチン、「コミナティ筋注」です。

配布された注射キットを用いて慎重に溶解しています。

安全を来すため、酸素吸入やエピネフリンなどアナフィラキシーショックに対する準備を万全に行った上で、院長は自分自身の腕に接種しております。。。

実際接種した感想ですが、まずインフルエンザワクチンと比較しますと全く痛くありません。針が細いことと、筋肉内に注射することが原因です。

注射針は25mm、正確に筋肉内へ注射するため針は根元まで差します。この時、インフルエンザワクチンの皮下注射のように筋肉をつまむと、皮下脂肪が厚くなるため腕はつまみません。

皮膚がピンと張るように皮膚表面を少し押さえつけて刺すと、刺したときの痛みがなくなります。

以上が日本プライマリ・ケア連合学会の推奨する注射法であり、これをしっかり実践しております。

（参考サイト）こどもとおとなのワクチンサイト

幸い大きな副反応は出現せず、翌日朝起きると接種した左腕に筋肉痛を感じましたが、普通に動かすことは可能です。発熱はなく皮膚発赤もありません。

以上、今後の皆様の御参考になれば幸いです

ただファイザーワクチンは第2回接種の方が発熱や筋肉痛などが出やすいので、次回はより一層気合いが必要かと思っています

なお当院院長は2004年から2005年までアメリカ合衆国アラバマ大学バーミングハム校（University of Alabama at Birmingham、UAB）の免疫ワクチンセンターに研究員として勤務しておりました。

ワクチン研究の専門家として、今回のワクチン接種でも細心の注意を払いながら自己注射しております。
どうぞ御安心下さい。

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