新型コロナワクチン接種会場としての安全対策
当院では南薩3市(南さつま市、南九州市、枕崎市)住民に対する新型コロナワクチン接種事業に協力しています。
通常診療と並行してワクチン接種を行っており、大規模会場のようなわけにはいきませんが、それでもワクチン接種回数は既に1,200回を超えました。
ワクチン接種後は腕の痛み、発熱、倦怠感などの副反応が出やすいですが、これらは自宅安静にて対応可能です。
しかし接種直後のアナフィラキシーショック(血圧低下、意識消失、呼吸低下)については救急対応が必要です。
ショックと診断した場合、速やかにアドレナリン投与が必要となります。
アドレナリンは写真の通り既に注射器に入った状態で保管しています。緊急時にすぐ使用するためです。
当院では以前からアレルギー性鼻炎(スギ花粉症、ダニアレルギー)に対する舌下免疫療法を行っており、免疫療法の初回投与でもアナフィラキシーショックのリスクがあることから、ショックに対する救急対応を常に心がけております。
救急カートの日常点検、緊急時のシミュレーション、自動体外式除細動器(AED)の点検など、スタッフ全員で救急対応マニュアルを共有して実践しています。
厚生労働省の報告では、日本におけるアナフィラキシーショックの発症頻度はファイザー製ワクチンで100万回接種あたり5件、モデルナ製ワクチンでは100万回接種あたり2.2件と極めて低い確率であり、ワクチン接種が原因となった死亡例はないということです。
「現時点ではワクチン接種に影響を与える重大な懸念は認められない」と記載されています(厚労省HP)。
ワクチン接種の危険性を正しく理解して、ショックへの十分な安全策を用意して接種することが大切だと思われます。
診察とワクチン接種を医師1名だけで対応しておりますので、耳鼻咽喉科救急患者(動脈性鼻出血、急性喉頭蓋炎による窒息、激しいめまい発作、魚骨誤飲、顔面骨折など)が突然来院された際にはそちらに時間が取られます。。。
そのためご予約通りワクチン接種ができず少々お待ち頂いたこともございます。この場を借りてお詫び申し上げます。
急患対応の際には可及的速やかに、お待ちの皆様へ状況説明するよう心がけております。
スタッフの説明により皆様ご理解頂いておりますことを大変ありがたく思っております。
ご協力に心から感謝申し上げます。
また待ち時間に関してご質問などございましたらいつでもスタッフまでお尋ね下さい
これからも精一杯頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。
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