花粉観測機ポールンロボ、稼働中
当院ではウェザーニュースさんからスギ花粉症観測機「ポールンロボ」をお借りしてスギ花粉を観測しています。
ポルすけの観測データはリアルタイムでウェザーニュースのサーバーへ転送され、スマホアプリ「ウェザーニュース」あるいはウェブで確認することが出来ます。
ウェザーニュースアプリは→こちら。
ポルすけの観測データは→こちら。
観測データによれば、1月25日(火)に1個のみですがスギ花粉が検出されました。
ただ当院外来では1/21(金)頃から、毎年来院されるスギ花粉症患者さん方が鼻や眼の症状を訴えて来院され始めました。
例年南薩地域では2月上旬からスギ花粉の飛散が始まりますが、敏感な患者さん方はいつも1月下旬から症状が出始めます。
ポルすけのデータと比較しながらも、最終的にはやはり患者さんの症状が最も大事な判断基準となります。
当院では鼻アレルギー診療ガイドラインを遵守した「スギ花粉症に対する初期療法」を積極的に行っています。
スギ花粉が本格的に飛散して強い症状が出てしまってからでは、アレルギー治療薬の効果が出るまで時間がかかってしまいます。
初期療法は「花粉飛散直前からお薬を使う」方法であり、薬が合えばシーズン中とても楽に過ごすことができますし、使用薬剤が一種類で済むという利点もあります。
さらに花粉シーズン中はどこのクリニックも大変混雑しますので、飛散前にシーズン中の治療薬をまとめて処方することも可能な初期療法は大変有意義であると言えます。
まとめますと下記の通りです。
- 予防的治療なので花粉シーズンを楽に過ごせる
- 1種類の治療薬だけで乗り切れる可能性がある
- シーズン中の治療薬をまとめて処方するため、病院が混雑する花粉シーズンに受診しなくて済む
初期療法を行うためには、ご自身に合う薬剤を探すことが大切です。さらに「本当にスギ花粉傷病なのか」確定診断しておくことも大切です。鼻粘膜の診察、鼻水の分析、血液検査でのスギ花粉抗原抗体検査、当院では学会認定アレルギー専門医として専門的診断・治療を行っています。
また2020年より、重症・最重症のスギ花粉症に対して「抗体療法」が開始されています。
この治療薬は「抗IgE抗体オマリズマブ(ゾレア®)」という注射薬であり、2~4週間に1回、皮下注射する治療法です。
【対象となる方】
- スギ花粉症によるくしゃみ・鼻みず・鼻づまりがひどくて、抗ヒスタミン薬などの内服薬でも症状が治まらず頭痛や集中力低下でお悩みの方
- 抗ヒスタミン薬の眠気が強くて勉強や仕事に支障が出る方
- これまでスギ花粉症の治療が上手くいかなくてお悩みの方
特に大切な試験を控えた受験生にはお勧めの治療法です
詳細は当院ウェブサイトで解説しています。
院長ブログ「Triple B」-重症スギ花粉症に対する抗体療法「ゾレア」-
【ハッシュタグ】
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