ネブライザー治療を再開しました
日本耳鼻咽喉科学会が作成している「耳鼻咽喉科診療における新型コロナウイス感染の対応ガイド(第3版、2020年5月25日改訂)」に従いまして、しばらく休止していたネブライザー療法(お鼻の治療、モクモク治療)を5月25日から再開しました。
再開の根拠は下記の通りです。
(1)鹿児島県は新型コロナウイルス感染ローリスク地域に分類されたこと
(2)耳鼻咽喉科のネブライザー療法は「新型コロナウイルスの感染リスクを高める処置」から除外されたこと
(3)治療スペースは仕切られており機器台数を減らして間隔をあけていること
(4)余剰エアロゾル除去用の排気ダクトを各ブースに設置していること
(5)充分な消毒対策を行っていること
(6)当院を管轄する加世田保健所に直接問い合わせた結果、ネブライザー療法にかかわる院内感染対策が十分であり、治療の再開には問題なしと判断されたこと
特に余剰エアロゾル除去用の排気ダクトに関しては、エアロゾル感染のリスクをなくす目的に、2008年の新規開院時に設計段階から組み込んでいたシステムです。
2010年の日本エアロゾル研究会シンポジウムでも発表した実績があり、普段からの感染対策が生かされたこととなります。このシンポジウムに関しては、2010年の院長ブログにて詳細を報告しております。
院長ブログ「第34回日本医用エアロゾル研究会シンポジウム(1日目)」
院長ブログ「第34回日本医用エアロゾル研究会シンポジウム(2日目)」
院内感染対策を徹底しながら、耳鼻咽喉科の治療に不可欠なネブライザー療法を再開することで、専門的治療の水準を元のレベルに戻していきます。
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