ヴェロキラプトル、襲来!
ふくいわ耳鼻咽喉科クリニックでは、院内CTやレントゲンの画像を管理する画像サーバーをより高速化&安定化させるために、院長が夜な夜なシステムエンジニアとして試行錯誤しています。。。
ハードディスクをより効率よく管理するため、ハードウェアRAIDボードを導入予定なのですが、これは電子カルテサーバ構築の際に非常に感激したLSI製のMegaRAID SAS 9266-4iで決まりです。
Triple B「MegaRAID SAS 9266-4i を導入」
画像データを保存するハードディスクに関して、本当はSSDを使いたかったのですが、容量1TB以上のSSDは入手困難でしたので泣く泣くあきらめました。。。先日新たに構築した電子カルテサーバーは512GBのSSDで超快適なんですけど。。。
いろいろ探して今回購入したのは、Western Digital製の超高速HDD「VelociRaptor(ヴェロキラプトル)」、WD1000DHTZです。回転数10,000rpm、ハードディスクの中では断トツの高性能を誇るヴェロキラプトルが、容量1TBになって今年の5月に発売となりました。
Western Digital VelociRaptor
本体は2.5インチサイズなのですが、頑丈なヒートシンクに包まれているため3.5インチ型となります。
この「ヴェロキラプトル」とは、映画ジュラシックパークに出てきた凶暴な肉食恐竜です。強烈なスピードで敵に襲い掛かるその姿は、超高速HDDにぴったりの名前です。
さっそくベンチマークをとってみました。
Crystaldiskmark3.0、テストファイルは1000MBです。
対象データとして、日立のHDD、7200rpmでSATA-II(3Gb/s)接続のベンチです。まあこんなもんです。
まずはVelociRaptorをwindows XPマシンへ普通に接続してみます。
VelociRaptorをSATA-II(3Gb/s)で接続。シーケンシャルでは読み書き共に200MB/s越え、評判通りです。
ここまでは予想通りなのですが、ここからハードウェアRAIDボードMegaRAID SAS 9266-4iの登場です。
SATA-III(6Gb/s)での接続、OSはWindows 7となります。
は、はやい!!!予想以上によい具合です!!512kの読み込み速度などは、SATA-II接続に比べてなんと15倍以上も向上しています。MegaRAIDおそるべし。。。SATA-IIIの性能をフルに使いきっているということでしょう。
つづいて、MegaRAIDを導入した本来の目的である、RAID1を組んでみました。VelociRaptorを2台使用しています。
これは予想通りの結果なのですが、RAID1でも単体使用でも速度は変わりません。
比較のため、2年前に導入したSSD、INTELのX25-Mのデータです。SSDSA2M080G2GCという容量80GBで34nmプロセスの第二世代のSSDです。当時はその速度に驚いたものですが。。。
接続がSATA-II(3Gb/s)というハンデは大きいですが、にしてもこの当時のSSDと比較すると、VelociRaptorの性能がいかに素晴らしいかということがわかります。
ここで番外編なのですが、Crystaldiskmarkのテストファイルを50MBにすると、MegaRAIDがキャッシュのみで読み書きを行うので、HDDに依存しないMegaRAID自体の転送速度、いわゆる「キャッシュ速度」を測ることができます。
シーケンシャルの読み書きがどちらも2,000MB/s越えです。。。さすが!!
というわけで、VelociRaptorとMegaRAID SAS 9266-4iとの組み合わせ、画像サーバとして使用するには十分すぎるほどのスペックであることがわかりました。
しかし残念ながら、電子カルテサーバーで使用しているPlextor製の512GB SSD、PX-512M3PとMegaRAIDの組み合わせには到底太刀打ちできません。。。
信頼のPlextorブランドとMegaRAIDの組み合わせ、現在発売中のハードの中では最も贅沢な組み合わせと思われます。
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